ダナン市における経済、政治、文化、社会に関する対外情報 （2025年12月15日から20日まで）

- ベトナムに国際金融センター設立を正式発表

- 市指導部、任期満了に際しダナン駐在ラオス総領事の表敬訪問を受ける

- グエン・ドゥック・ズン市人民評議会議長、ダナンにおいてロシア連邦総領事の表敬訪問を受ける

- ファム・ドゥック・アン市人民委員会委員長、ダナンにおいて中国総領事を表敬訪問受ける

- ダナン市、チューライ空港および空港経済・都市エコシステム整備に向け100億米ドル規模の投資を提言

- ダナン、スマートで創造的かつ体験価値の高い都市を目指す

- チャン・チー・クオン市人民委員会副委員長、韓国MICE代表団を表敬訪問受ける

- ラオス・セコン県国家監査機関、ダナン市監査機関と経験交流

- 気候変動への適応と持続可能な発展における女性科学者の役割を発揮

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ベトナムに国際金融センター設立を正式発表

12月21日午前、政府庁舎において、ファム・ミン・チン首相主宰のもと、ベトナムにおける国際金融センター設立を発表する会議が開催された。 本決定は、制度面における画期的な政策判断であり、資金動員の強化、成長モデルの転換促進、国家競争力の向上を図るとともに、世界経済への一層の深化した統合を目指す政府の強い決意を示すものである。

ファム・ミン・チン首相は、ベトナムが「一つの中核、二つの拠点」というモデルを採用し、「スマート・デジタル・グリーン金融センター」を基本理念とすることを明らかにした。

このうち、ホーチミン市は、大規模な金融ハブとして位置付けられ、証券市場、債券、銀行、ファンド運用、上場関連サービスの発展に注力する。世界の資本市場および企業からの資金フローと直接結びつく牽引役としての役割を担う。

一方、ダナン市は、特化型（ニッチ市場）の金融センターとして位置付けられる。良好な生活環境や観光インフラの優位性を活かし、フィンテック、ウェルスマネジメント、グリーンファイナンスを重点分野とし、将来の金融モデルを試行する「実験場」としての役割を果たす。

また、ダナン市人民委員会のファム・ドゥック・アン委員長は、本政策はダナン市にとって飛躍的成長の原動力となる重要な決定であると強調した。市としては、投資家と連携しながら、組織体制や運営メカニズムの整備を進め、フィンテック、グリーンファイナンス、デジタル金融分野における管理された実証モデルを展開し、システムの安全性確保と国際基準の順守を徹底していく方針を示した。会議では、ダナンに設置されるベトナム国際金融センターが、9つの金融機関・金融関連組織に対し条件付き会員認証を授与するとともに、1つの商業銀行に対して関心表明書を承認した。

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市指導部、任期満了に際しダナン駐在ラオス総領事の表敬訪問を受ける

12月15日午前、ダナン市党委員会、市人民評議会、市人民委員会、ベトナム祖国戦線ダナン市支部委員会の指導部は、任期満了に伴う表敬訪問として、ダナン駐在ラオス人民民主共和国総領事ソウパン・ハダオフアン氏を迎えた。

各会談において、市指導部は、ダナン市とラオス各地方、特にラオス中南部諸省との友好協力関係を促進する架け橋としての役割を果たしてきたソウパン・ハダオフアン氏の積極的かつ責任ある貢献に対し、深い敬意と感謝の意を表した。これらの貢献は、ベトナム・ラオス両党、両国、両国民の間における「偉大な友好関係、特別な団結、全面的な協力関係」を一層強化・深化させるものとなったと評価された。

また、市指導部は、ラオス外務省での新たな任務において、同氏の健康と幸福、さらなる成功を祈念するとともに、今後もダナン市とラオス各地方との協力関係、とりわけ経済、教育、人的交流分野での連携促進に引き続き関心と支援を寄せるよう期待を示した。

これに対し、ソウパン・ハダオフアン氏は、任期中におけるダナン市政府および市民からの温かい支援と協力に対し、深い感謝の意を表明した。今後もいかなる立場においても、ベトナム・ラオス二国間関係の強化に向けた架け橋としての役割を果たしていく決意を示すとともに、ダナンを「親しみ深い地」として常に心に留め、近い将来再び訪問したいと語った。

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グエン・ドゥック・ズン市人民評議会議長、ダナンにおいてロシア連邦総領事の表敬訪問を受ける

12月19日午前、ダナン市において、グエン・ドゥック・ズン市党委副書記兼市人民評議会議長は、在ダナン・ロシア連邦総領事ミゾノワ・マリア・ゲオルギエヴナ氏およびレニングラード州立法評議会代表団の表敬訪問を受け、懇談を行った。

市人民評議会議長は、代表団の来訪を歓迎するとともに、ダナン市とロシア連邦各地方との連携強化に向け、積極的に橋渡し役を担ってきた総領事の尽力に謝意を表した。 双方は、過去75年にわたるベトナムとロシア連邦の伝統的な友好関係を高く評価し、これを地方間協力を推進する重要な基盤であるとの認識を共有した。

現在、ダナン市はヤロスラヴリ州と協力関係を構築しており、ニジニ・ノヴゴロド州およびブリャンスク州とは協力意向書を締結している。こうした実績を踏まえ、ダナン市

とレニングラード州は、経済・貿易、文化、観光、教育・人材育成、医療の各分野において協力を一層強化するとともに、円滑かつ効果的な連携推進に向け、制度・政策面での環境整備を進めていくことで一致した。

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ファム・ドゥック・アン市人民委員会委員長、ダナンにおいて中国総領事を表敬訪問受ける

12月17日午後、ダナン市において、ファム・ドゥック・アン市人民委員会委員長は、在ダナン中華人民共和国総領事のドン・ビーチー氏の表敬訪問を受けた。

市人民委員会委員長は、ダナン市と中国の各地方およびパートナーとの経済協力や文化交流の促進において、中国総領事館が果たしてきた連携・支援の役割を高く評価するとともに、今後も架け橋としての役割を発揮し、中国企業によるダナン市への投資誘致や交流・連携の一層の促進に寄与することへの期待を示した。

これに対し、ドン・ビーチー総領事は、ダナン市の発展に強い印象を受けたと述べ、今後も引き続き、実質的かつ効果的な協力関係の推進に向けて支援していく考えを表明した。

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ダナン市、チューライ空港および空港経済・都市エコシステム整備に向け100億米ドル規模の投資を提言

12月17日夜、ダナン市のフラマ・ダナン・ホテルにおいて、「航空業界とともに歩むダナン観光2025」交流プログラムが開催された。本プログラムは、国内外の観光市場とダナンを結ぶ航空業界の継続的な支援に感謝の意を表するとともに、市の観光回復および成長に果たしてきた重要な役割を評価することを目的としている。

グエン・ティ・アイン・ティー市人民委員会副委員長は、2025年のダナン観光は引き続き堅調な成長を維持しており、観光客数は力強く回復し、多くの国際線が再開・新規就航したほか、サービス品質も継続的に向上していると評価した。これにより、ダナンは「安全で、親しみやすく、魅力的な観光地」としてのイメージを一層広く発信していると述べた。

また、市としては今後、航空関連パートナーとの協力をさらに強化し、新規路線の開設、サービス品質の向上、国際市場に向けたプロモーションの推進に注力していきたい考えを示した。あわせて、チューライ空港および空港経済・都市エコシステムの整備・運営

をPPP方式で進める投資プロジェクト（総投資額約100億米ドル）の実施を提言し、地域連結性と広域的発展に向けた新たな原動力とする方針を示した。

プログラムの一環として、関係機関は2026～2030年期における協力覚書（MOU）を締結し、航空路線の誘致促進、観光地のプロモーション強化、旅行者体験の向上に向けた連携を一層深めていくことで合意した。

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ダナン、スマートで創造的かつ体験価値の高い都市を目指す

12月16日午前、ダナン市科学技術局はダナン大学と連携し、「スマートシティ：イノベーションと体験2025」シンポジウムを開催し、フランスの大学から多数の専門家・研究者が参加した。ダナン市人民委員会のホー・クアン・ブー副主席が出席し、開会挨拶を行った。

「スマートシティ：イノベーションと体験2025（International Symposium – Smart City: Innovations and Experiences）」は、2025年12月15日および16日の2日間にわたり開催され、科学技術分野のイニシアチブを促進するとともに、ダナン・スマートシティ発展戦略における実践的な経験や解決策を共有することを目的としている。併せて、国内外の研究者、行政機関、企業間の連携強化を図る場となった。

シンポジウムでは、国内外の専門家が、スマートシティ構築戦略、スマートシティに向けた再生可能エネルギーおよびエネルギー効率化戦略、ダナン市における地理情報の活用と環境安全に関する取り組みなどについて発表した。

また、会期中には、フランスの大学の専門家・教員による半導体集積回路やIoT（モノのインターネット）に関する専門研修が行われたほか、「スマートキャンパス（Smartcampus）」コンテストも実施された。主催者は審査の結果、特別賞（フランス・コート・ダジュール大学によるデジタルトランスフォーメーション週間の一環とし

て開催されるサマースクール参加支援）を、ダナン大学経済大学・工科大学とフランス・コート・ダジュール大学の合同チームに授与し、最優秀賞はダナン大学工科大学・経済大学の合同チームが受賞した。

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チャン・チー・クオン市人民委員会副委員長、韓国MICE代表団を表敬訪問受ける

12月19日午後、ダナン市において、チャン・チー・クオン市人民委員会副委員長は、イ・ジョンイル氏（韓越交流発展委員会委員長）を団長とする韓国MICE代表団およびFYP Education & Consulting Co., Ltdの表敬訪問を受けた。

市人民委員会副委員長は、近年、韓越交流発展委員会がダナン市と韓国の各パートナーや観光客との橋渡し役として積極的に活動してきた点を高く評価し、同委員会の支援により、多くの韓国関係者や観光客がダナン市を訪れていることに謝意を表した。

ダナン市は、1日10便以上の直行便が運航され、年間平均で100万人を超える韓国人観光客を迎えるなど、韓国市場にとって非常に魅力的な観光地である。また、同市は国内で唯一、2つの国際空港を有する都市であり、地域の経済・文化・教育・物流の中核拠点としての発展を目指している。

チャン・チー・クオン副委員長は、今後もイ・ジョンイル委員長が架け橋としての役割を発揮し、韓国企業、投資家、観光客とダナン市との連携を一層促進することへの期待を示した。これに対し、イ・ジョンイル委員長は、ダナン市訪問への喜びを表明するとともに、デジタルトランスフォーメーション、医療、文化、観光の各分野において、韓国企業とダナン市との協力を引き続き推進していく考えを明らかにした。

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ラオス・セコン県国家監査機関、ダナン市監査機関と経験交流

12月19日午前、ラオス人民民主共和国セコン県国家監査機関の代表団が、サコン・ポンパサード氏（県党委員会監査委員会委員長兼セコン県国家監査院長）を団長として、ダナン市を訪問し、ダナン市監査機関と意見交換および実務協議を行った。

チャン・タン・ロイ ダナン市監査院長は、ベトナムとラオスの間に築かれてきた特別な友好・団結関係および全面的協力関係は、両国の歴代指導者と国民が長年にわたり育んできたかけがえのない財産であると強調した。その基盤のもと、近年、両監査機関の協力関係は、相互訪問、実務協議、情報交換、専門的知見の共有を通じて、着実に維持・発展してきたと述べた。

これに対し、セコン県国家監査院長は、豪雨・洪水によりダナン市が被った被害に対しお見舞いの意を表するとともに、行政統合後のダナン市が多くの優位性や特別な制度、発展の潜在力を有していることを高く評価した。また、今後は、苦情・告発対応、鉱物資源の管理・採掘、外国投資家による投資活動の管理といった分野を中心に、実務経験の交流をさらに深めていく考えを示した。

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気候変動への適応と持続可能な発展における女性科学者の役割を発揮

12月16日午前、環境・コミュニティ研究センター（CECR）は、ダナン市において、「コミュニティ主体による気候変動への適応および災害リスク管理における女性科学者の積極的な参画促進」プロジェクトのキックオフ式典を開催するとともに、気候・コミュニティ発展・ジェンダー平等のための女性STEM科学者ネットワーク（ViWISTEM4C）の発足を発表した。

本プロジェクトは、在ベトナム・カナダ大使館が実施するカナダ・ローカル・イニシアティブ基金（CFLI）の支援を受けて実施されるもので、気候変動、コミュニティ開発、ジェンダー平等の分野における女性STEM科学者ネットワークの構築・発展を目的としている。あわせて、気候変動への対応および災害リスク管理における女性STEM科学者の役割と発言力の強化、さらにコミュニティ主体の災害リスク管理モデルを通じた地域社会、特に女性の対応能力の向上を図るとともに、科学者・行政・地域社会をつなぎ、協働による災害リスク管理の解決策構築を目指している。

式典では、気候・コミュニティ発展・ジェンダー平等のための女性STEM科学者ネットワーク（ViWISTEM4C）が、優れた女性科学者の参加のもと正式に発足した。これは、分野

横断的な知識共有、研究支援、イノベーションの促進、そして気候変動への対応において地域社会と連携するための新たな連携の場の創出を象徴するものである。

ViWISTEM4Cは今後、知識をつなぐプラットフォームとしての役割を担い、気候関連イニシアティブの創出を促進するとともに、持続可能なコミュニティづくりにおける女性の役割を広く発信していくことが期待されている。